【天才と行くバス釣り】初心者が松本幸雄さんとバス釣りに行くとこうなる in 千葉県三島ダム

梅雨入り前の千葉県三島ダム。浮足立つツリグラ編集部。なぜなら「あの」松本幸雄さんと釣りができるのですから。

事の発端は、懇意にさせていただいているルアマガ・カミイさんからの 「今度バス釣りいきませんか?」 というメール。「いやーカミイさんいるなら、ボウズはないねー」と編集部内で言い合ってましたが、真の事件は釣行の数日前に起こった・・・!

突然の「松本幸雄さんも参加します!」とのメール・・・。

「てーへんだ!こいつぁ、仕事してる場合じゃあねぇぞ!」 ってな具合で慌てて準備を始めたわけです。前置きが長くなりましたが・・・いざ松本さんと一緒に釣行に出てみると、釣りの参考になるアドバイスを多くいただきました。心躍る一日をレポートします!


釣行に出る戦士たち

ロデオクラフト:松本幸雄さん

魚種を問わず、旬のサカナなら何でも釣りに行くマルチなプロアングラー。エリアトラウト・バスフィッシングを主戦場として活躍中。ロデオクラフトのフィールドテスターを務める。ルアーフィッシングではバーブレスフック縛りで魚を心から愛する漢!

ルアーマガジン:カミイさん

今回の釣行をセッティングしてくれた影のドン。「半端ないっすね!」が口癖(っぽい)。実は実力者だが、能ある鷹は爪を隠している。

ツリグラ:ぐっちー

釣り歴は10年以上あるものの、バス釣りに行った回数は片手程度。重度のバックラッシュ恐怖症で、その日最初のキャストは手が震える。

ツリグラ:バヤ氏

釣り歴1年。釣りのキャリアを東京湾テンヤマダコから始めた異端児。バス釣行で2回連続ボウズを食らっているため「実はブラックバスって存在しないのでは・・・」と勘ぐっている。


前日の大雨でフィールドは「新装開店状態」

前日の大雨の影響で流れが入っている様子。松本さんいわく「新装開店状態」とのこと。基本的には雨の日のバスの活性は高くなるらしく、釣りの前から期待大!

AM5:00の三島湖。お世話になる貸しボート店は「房総ロッジ」さん。

まず初めに狙うポイントは流れがある某沢。松本さんのオススメで巻物からスタートしてみます。

まずは一途上流へ

本命ポイントに入っていきなり・・・

早速お目当てのポイントに到着。おいしい第1投目をぐっちーに譲ってもらうもアタリなし・・・。「巻くスピードがちょっと遅いですね」「もうちょっとロッドを下げたほうがいいですよ」など分かりやすいアドバイスが。

同じポイントに追いキャストした松本さんが
「きました」
とポツリ。

・・・んんんん!?嘘だろ!

この日初フィッシュはまさかの46cm!

驚いたのも束の間。これで終わらないのが天才。この次のキャストでなんと・・・。

ドン!!!

デカバス2連発!今度は49cm!

「いとも簡単に」とはまさにこのこと。目の前で難なく上がるデカバス。人間、目の前で起きることが理解できない時「すげー!マジか!」しか言葉が出ないものです・・・。なぜ彼が天才と呼ばれるのか?その理由を垣間見た気がします。

戦闘力53万!「フリーザ様」襲来

流れが効いている朝方に1匹も釣ることができなかった編集部2名。頭をよぎる前回のトラウマ。

「ちょっと釣り方を変えてみましょう」と松本さんが取り出したのはゲーリーヤマモト・イモ40。カラーは「スモークブルーパール/シルバー&パープルフレーク」

あまりにも戦闘力が高すぎてついた異名は「フリーザ様」

ナチュラルカラーが釣れそうな印象を持ちがちですが、意外なカラーじゃないでしょうか?されどもコイツがヤバかった!

主な使い方は、
①キャスト→着底
②ロッドで少しチョンチョンと持ち上げる
③着底
この繰り返し。

バスを見つけると「あの辺に投げて、 食ったら少し待って親の仇のように思いっきりアワセてください 」と松本さんから指示が。ぐっちーがそのとおりにやってみると・・・。

はいきたドーン!

完全に「釣らせてもらった魚」だが喜び爆発!

初心者のバヤ氏にもグッドサイズが!この日が人生初バス!

48cmのナイスサイズ

その後も釣れる、釣れる。フリーザ様の戦闘力+松本さんのアドバイス力を持ってすれば釣れないバスはいないんじゃないかと感じてしまうほど。

ついでながら、サイトフィッシングのコツを教えていただきました!
ズバリ、「バスが自力でルアーの存在に気づくこと」
つまり、バスの進行方向を見て釣り人は見つけやすい位置にルアーを置くだけ。どんなに大好物であってもいきなり目の前に落ちてきたら嫌ですよね?「お、ラーメン屋あるわ!入ろー!」的な感覚で見つけてもらうのが大切とのこと。

バス取材で2回連続ボウズを食らっていた、編集部2名の満足気な写真にしばしお付き合いください・・・。

カミイさんもこのとおり!実はコンスタントに釣れつづく猛者。

ちなみに松本さんはというと・・・。

ポン。

ブルフラットでグッドサイズ

ポンポン。

ポーン!
っと凄まじいペースで釣果を伸ばしていました。現場でしか分からない感覚ですが、同じ状況下でこうも釣果に差が出ると笑っちゃいますね・・・。こりゃ天才と呼ばれるわけだ。

「40cm未満の魚は写真を撮らせないぞ」とばかりに高速リリースされていく・・・

なぜそんなに釣れる?松本さんが語る「釣りの基本」

「なんでそんなに釣れるんですか・・・?」単純な疑問をぶつけてみると、色々と重要なことを教えていただきました。
松本さんいわく「釣るための基本はどんな釣りでも共通しています。考えるべきポイントは5つです。 ①から順に考えてみてください。 」とのこと。

①場所
「魚がどこにいるのか?」を考える。時期や状況によって魚がいる場所は違う。この日で言えば雨の影響もあり魚が流れに逆らって上流に登っているため沢の上流部が有利となる。

②棚(レンジ)
「どの深さで釣るか?」を考える。極論を言えば、深海魚は水面では釣れない。魚がどの深さにいるのか?一番騙しやすいレンジはどこなのか? を考察する。

③アプローチ
「どうやって釣るか?」」を考える。例えばトップウォーターであっても「カエルみたいなのでやるか、サカナみたいなのでやるか」といった釣り方を決める。

④ルアー
アプローチ方法が決まったらそれに合ったルアーを選定する。サカナみたいなのでやる!と決めたら自ずとミノーなどになるはず。

⑤ルアーの色
「雨で濁りが入っていたら派手な赤でいこう」 というように、ルアーが決まったらどのカラーに一番反応するか?を見極める。

釣りが上手い方は自然とやっていることだと思いますが、いざ言葉にしてみると納得ではないでしょうか?「釣るために重要な要素でもあるんですけど、1つのルアーに固執するのもそれはそれで楽しかったりするんですよね 笑」という松本さん。

バス釣りの魅力が詰まった1日

終わってみれば、ぐっちー7匹・バヤ氏8匹という大漁に終わりました!増水後という状況も味方してくれましたが、神レクチャーの松本さんの力は大きかったです。

皆さんはバス釣りにどのようなイメージをお持ちでしょうか?すでにバス釣りを楽しまれているアングラーもこの記事をご覧かと思いますが、一般的には

「釣っても食べない魚だし・・・」
「なんだか難しそう」
「本当に釣れるの?」

といったネガティブなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

編集部メンバーは数えるほどしかバス釣りに行ったことはありませんが、

・幅広い種類のルアーで釣ることができる
・技術が必要とされる場面もあるが、その度に自分のレベルアップが実感できる
・ 釣りの醍醐味とも言える「楽しさ・悔しさ・冒険感」が凝縮されている

といったことを今回の釣行で感じることができました。大漁だったのも理由ですが、「また行こう」と思えるほど楽しい釣りをすることができました。

バス釣りの魅力を経験したことがない皆さん、ぜひトライしてみてくださいね~!

(おまけ)ちょっとだけタックル紹介

あまりにも使い心地が良かったので少しだけロッドの紹介を。その名も「 フォーナインホワイトウルフ6’6″ 2LB CLASS 」。

フォーナインホワイトウルフ6’6″ 2LB CLASS

もちろん松本さんプロデュースのロッドです。キャストフィーリングよし、曲がりよし。何と言っても魚がバレないんだなぁ、これが。「自分が欲しいと思ったものを作りました」との言葉どおり使えば使うほど欲しくなるロッドです。ラインの太さでクラスが決まっており、あらゆる魚種に対応できます。この竿は2lbクラスなのでアジング・メバリング・トラウトなどにも使用できるとのこと。意外なほどパワーを持っていて、40cm後半クラスのバスでも安心してやりとりができました。

お世話になった貸ボート店:房総ロッジ

■TEL:0439-38-2815
■住所:〒292-1174 千葉県君津市正木454
■料金表
ボート 1日 3,000円(二人乗り4,000円)
マイボート、フロート、カヌー 2,000円
エレキ(ハンドコン) 2,000円
バッテリー 1,000円 
駐車場(陸釣り) 1,000円
定員数 各店30艇まで(マイボートその他持ち込みも1艇と計算)
定休日 年中無休

※2019年6月時点での情報です