夏だ!ショアジギングで青物を狙おう in 房総半島

すっかり夏ですね~。ツリグラ編集部です!

今回はライトショアジギングでの青物釣りをご紹介。ライトショアジギングとは岸から30g前後までのメタルジグを投げて様々な魚種の魚が狙える釣りです。軽量タックルでお手軽に大物が狙えるため、ハイシーズンになると各地の堤防でジグを投げる釣り人を見かけるようになります。特に関東近郊では千葉県房総半島で青物の回遊が多く、初心者でも気軽にソウダガツオ・ショゴ(カンパチの若魚)といった大物を狙うことができます。
ポイント・おすすめタックル・釣り方をご紹介!


岸から青物は釣れる!

6月になると千葉県では岸から青物が釣れた!という声をちらほら聞くようになります。今回は夏の風物詩となっている館山のソウダガツオと外房のショゴを紹介します。


ソウダガツオ

ソウダガツオはサバ科ソウダガツオ属のヒラソウダとマルソウダの2種類の総称です。カツオに近い種ですが体長は30㎝~40㎝のものが多く、大きくなっても50㎝程度にしかなりません。ソウダガツオは他の赤身魚と同様に血液中にヒスチジンが多いため、鮮度が落ちると体内でヒスタミンが多く生成されて、人が食べるとヒスタミン食中毒を起こしやすくなります。そのため、美味しく食べるには鮮度管理が重要になります。
館山では7月の後半になると自衛隊堤防や砂揚場にちらほら回ってくるようになります。8月になると群れも大きくなり初心者でも釣りやすくなります。また、水温が温かい10月くらいまでは釣ることができます。


ショゴ

ショゴはスズキ目アジ科に分類されるカンパチの若魚の呼び方です。カンパチは非常に引きが強い魚で釣りの対象魚として根強い人気があります。その若魚であるショゴも大きさに見合わない引きをするのでとても面白いです。カンパチは高級魚ということもあり、若魚でもとても美味しいです。
外房では6月になると手のひらサイズのショゴの釣果が出てきます。8月になると30~40㎝くらいの大きさの群れも入ってくるようになり、このサイズになると引きも強くなり楽しめます。稀に50㎝クラスが掛かることも、、、。こちらも10月くらいまで釣ることができます。


狙い方

ソウダガツオ

■用意するタックル
ロッド:ショアジギングロッド、20~30gのメタルジグが投げられる9ft前後のシーバスロッド
リール:3000番クラスのスピニングリール
ライン:PEライン1号
リーダー:フロロリーダー20℔以上

ポイント:自衛隊堤防、砂揚場(館山港)





釣り方
見える場合が多いのでソウダガツオがいる少し奥に投げ、水面少し下を通すようにじゃかじゃか巻く。見えない場合は潮目を狙う。

時間帯・潮周り
時間帯は基本的には朝マズメが良いが潮周りによっては日中釣れることもある。潮周りは上げ潮で魚が入って来るので満潮前後がベスト。


ショゴ

■用意するタックル

シーズン初期(ショゴが小さい時)
ロッド:10g前後のメタルジグが投げられるライトロッド(メバルロッドなど)
リール:2000番クラスのスピニングリール
ライン:PEライン0.4~0.6号
リーダー:フロロ7~8℔ほど

ハイシーズン
ロッド:30~50g前後のメタルジグが投げられるライトショアジギングロッド
リール:3500~4000番クラスのスピニングリール
ライン:PEライン1.5号
リーダー:フロロ25~30℔ほど

■ポイント:鴨川漁港、外房全域



■釣り方
潮目を狙う。ナブラや鳥山がある場合はその少し奥に投げてじゃかじゃか巻いてくる。手のひらサイズなら日中船の下などに隠れてる場合があるので探ってみるのも良い。

■時間帯・潮周り
時間帯は大型を狙うならば朝マズメがおすすめ。潮周りはソウダガツオ同様満潮前後がベスト。


おすすめルアー

ソウダガツオ

ソウダガツオは4、5㎝くらいの小さなベイトやサビキ師のコマセに付くことが多いのでシルエットが小さめのメタルジグがおすすめです。

ショゴ

シーズン初期のショゴはまだサイズが小さいので小さめのルアーを使用し、日中に狙うことが多いためにキビキビとしたリアクションで食わせられる細目のメタルジグがおすすめです。

大きめのショゴを狙いたい場合は潮通しが良く広範囲にポイントを攻めたいので、飛距離が出て流されづらい重さのメタルジグを使用することがポイントです。


美味しく食べるためには下処理は必須

青物は血が周りやすく足が速い魚なので、下処理は必ず行いましょう!

1.準備
・水汲みバケツに血抜き用の海水を汲んでおく
・クーラーボックスの中に氷と海水を入れてあらかじめ潮氷を作っておく

2.魚が釣れたら
・ナイフ、ハサミなどでエラを切って水汲みバケツに入れることで血抜きをする
・血が出なくなったら、内臓とエラを取り除く
・潮氷が入ったクーラーボックスに入れて冷やす

一手間を掛けることで臭みがなく、美味しい魚を食べることができますよ。


まとめ

館山のソウダガツオや外房のショゴは基本的に夏~初秋にかけての期間限定の釣りです。その季節でしか味わえない旬の釣りをするのも釣りの醍醐味ではないでしょうか。他にもその時期にしかできない、この条件でしかできない釣りはたくさんあると思います。ぜひ、その時しかできない釣りをして、いつもと違った釣りの楽しさを体験してみてくださいね。