みなさんこんにちは、ツリグラ編集部です!
「2020年は新しいことをやってみよう!」ってなわけで、初挑戦となる「フライフィッシング」でニジマスを狙ってみましたよ~。挑戦するのはルアーフィッシング歴約10年のスタッフぐっちー(筆者)。果たして完全独学で釣果を得ることができたのか!?
急に初心者がフライフィッシングを始めてみた理由
フライフィッシングでは、その名のとおり「フライ=飛ぶ虫)」という擬餌針を使用して魚を狙います。針に毛を巻き付けたシンプルな仕掛けです。フライをやってみたいけど、なんとなく敬遠しちゃって結局未経験・・・って方も多いのではないでしょうか?かく言う筆者もルアーフィッシングを10年ほどやっていますが、「そんな釣りもあるんだなぁ~」くらいにしか考えていませんでした。
そんな筆者がなぜフライに挑戦したのか?理由は2つあります。
理由1:やたらカッコよく見える
ビュンビュンとラインを出してキャストする様はまさに「釣り人」。聞けばイギリスの貴族の遊びから発祥した釣りらしい!「色っぽい男が嗜んでいそうな趣味」にも入っていそうな釣り、それがfly fishing。
理由2:引き出しの1つになるかも?
管理釣り場に行く方ならば、やっとこさ自分がルアーで1匹を手にしたとき、近くで3匹キャッチしているフライマンを見たことがありませんか?これが悔しい。なぜそんなに差が付くのか、と。
こんな様子を見せつけられると、フライに興味が出ないわけがありません。
全体的にミーハーな理由ですが・・・善は急げと道具から揃えてみることに。
初心者にオススメのタックル
個人的には初心者セットがオススメ
本来は釣具店の店員さんやフライ経験者に教えてもらうのがベターかと思いますが、今回は「完全に独学で始める」という縛りで初めてみます。
そしてまず迷う!
なにを買って、なにをすりゃいいんすか???と。
決まっているのは、
①管理釣り場で、
②フライを使って、
③ニジマスを狙うこと
のみ。以上。
まずは道具から揃えるべく、ネットサーフィンでタックルを探していると・・・あるじゃありませんか!初心者セット!
その名もティムコ「 BSスターターキット 」。
ティムコから「フライスターターキット」が発売されているので、今回はこれを買ってフライデビューに挑戦することにしました。ティムコはフライフィッシングの老舗メーカーでもあるので安心して購入できますね。
キットの内容は、
・フライロッド+竿袋
・フライリール
・フライライン(フライ特有の太いライン)
・バッキングライン(ルアーで言う下巻きのライン)
・ DVD:フライフィッシングの基礎
ちなみに上記セットのみでは釣りができないので注意!最低限、フライ(毛バリ)やリーダー・ティペットを買えば釣りをすることができます。
今回はネット購入しましたが、不安な方は釣具店の親切な店員さんから教えてもらってみてください。何かとメーカーを揃えたかったので完成フライもラインもティムコで揃えました。
タックルはなんとなくわかるけど、タックルセッティング(とくにラインの結び方)が知りたいって方はこちらを参考に。
初心者がいきなりフライを自作するのはかなりハードル高いと思います。自作フライ教室が開かれていますが、なかなか行くことができない初心者は完成フライを購入するのがベターかと。
自分でフライにこだわりが出てきたら自作もしてみたい!付属DVDの内容は割愛しますが、要するに内容は「フライの基礎」です。Youtubeチャンネルでもフライ初心者に役立つ動画が無料で見れるのでこれが地味に助かる・・・。付属のパンフレットを一読すると「フライとはなんぞや?」という概要を掴むことができ、記載のQRコードからティムコのフライフィッシングスクールの予約・Youtubeの動画も見れますよ~。
動画はフライを始める上で欠かせない。独学では特に・・・。
筆者の場合、タックル一式をそろえるのに3万円弱くらいでした。
管理釣り場で実釣だッ!!!
フライデビューの場に選んだのはベリーパーク王禅寺さん。フライマンの方も多い人気の釣り場です。
こちらが今回使用したフライたち。
さて・・・おわかりいただけただろうか・・・?とにかくフライの種類が多いことに。
どれを使ったらいいんだろう・・・?なんだかルアーフィッシングを始めたころを思い出します。ですがルアー(フライ)を使った釣りはこの「釣りの過程」を考えることこそ至極なのではないでしょうか?
そして・・・はい。先に釣果の結論から入りますね笑
6時間で1匹です。「ぎりぎりボウズ回避じゃねーか!」という声が聞こえてきそうですが、この釣果にすごく満足しています。(理由は後ほど)
しかしまーね、最初はなかなか上手くいかなったことだらけで・・・笑
これからフライを始めてみたい!って方のために、自分が陥った壁を3つ挙げるのでぜひ参考にしてください。
初心者あるある?その1:飛距離が伸びない(キャストができない)
ほんとこれ。ルアーの感覚でフライをキャストするとまず上手くいかないです。下手をすると釣り自体が成立しません。自分の場合も最初は全くうまくいかず最初の2時間弱くらいはキャストにすごくストレスを感じました。
キャストに関しては解説動画もありますのでご参考に(ていうか予習なしで釣行に行くと詰みます)
やってみて気づいたのは、フライ特有の「ラインの重みでポイントに届ける」感覚は頭で分かれど、実践するのがこれまた難しい!
この「フライ独特のキャスト感覚」は実践してみないとわからないと思います。自分の場合、「糸を使ってフライをポイントに置く」という考え方をすると少しずつ上手くいくようになりました。
フライを「投げる」のではなく「置く」。もう1つ付け加えると、キャストに「力」は必要ありません。むしろ力むとトラブります。ラインの重みを感じながら徐々にラインを出していき、投げたいポイントに「置く」だけ。これは習うより慣れだと思います。
まずは確実に基礎から学びたい、って方はフライフィッシング教室などに行ってみるのがオススメ!
初心者あるある?その2:どのフライを使えばいいのかわからない
そしてこれ。ルアーと同じく、フライも大別すると
・水に浮くタイプ
・水に沈むタイプ
の2種類があります。これを使えば必ず釣れる!というのはありませんが、フライデビューする場合はどちらも持っていくことをオススメします。「色んなシチュエーションへの対応力」という理由もあるのですが、「色んなフライを持っていると飽きが来にくい」というのが最大の理由です。釣れない時間もフライの様子を観察して次の釣りに生かすことができます。
管釣りでまずは1匹釣りたい方なら「インディケーター(ウキ)でペレット(魚の餌)に似たフライ」を使用するのがオススメです。(単純に釣れる確率が上がるから)
初心者あるある?その3:アタリがわからない
最後にこれ。特に沈むタイプのフライをインディケーター(ウキ)無しで使う場合、マジでアタリわかんねぇっす!笑
なので、先述のとおり初心者はインディケーターを使うことをオススメします。アワセが決まらなくても、アタリがわかるので釣りへのモチベーションが維持できるからです。ぶっちゃけて言うと、最後までインディケーター無しではアタリをとることができませんでした・・・。これは次回への課題です。
まとめ
今回はフライフィッシングの初心者が独学でフライを始めた様子をご紹介しました。人生でほぼルアーフィッシングしかしたことのない筆者にとっては目から鱗の連続でした。
されど釣果は1匹。悔しいといえば悔しいですが、ものすごく充実感があります。それはなぜか?答えは簡単。それは「初めての釣りで釣果を得られたから」。
皆さん想い出してみてください。初めて自分の力で手にしたあの魚。鮮明に覚えているのではないでしょうか?
知識不足、トラブルの連続、周りでいとも簡単に釣りあげる釣り人・・・。そんな状況の中、やっとこさ手にする1匹。しかも初挑戦の釣りで。こんな感動、なかなか味わうことはできません。
興奮のあまり、ヒットからランディングまで頭が真っ白であまり覚えていません笑
これはフライに限った話ではありませんが、筆者のようにルアー釣りをしている方の中でフライに挑戦するか迷っている方はぜひぜひやってみてください!
ルアーフィッシングへ還元することもきっとありますよ。
最後に要点だけ箇条書きしますね。
・独学でフライを始めることはできるが、最低限の知識は必要(動画を参考にすると良い)
・確実に基礎知識をつけてから始めたい人はフライフィッシング教室に行くのがベター
・キャスト時に大事なのはフライを「投げる」のではなく「置く」意識
・管釣りで手っ取り早く1匹を釣りたいならばインディケーターがおすすめ
・ルアーマンにこそ経験してほしい釣り
少しでもみなさんの釣りの参考になれば幸いです。
では!