みなさん、こんにちは。
ぐっちーです。
ちょっとずつ秋っぽくなってきましたねー。この時期は釣りモノも多く、どの釣りに行くか迷っている方も多いのではないでしょうか?
そんな中「秋」を感じたいなと、洒落たことを思ってしまった自分はハゼ釣りに行ってまいりました。良型が釣れればいーなー、と。
個人的なイメージですが、「マハゼ釣り=江戸前釣り人のたしなみ」みたいな印象ありませんか?かく言う僕も九州で釣りをしていた時はハゼ釣りをしたことすらなく・・。去年初めてハゼデビューを果たし「大型魚には無い独特の駆け引き」と「フラッと釣りに行ける手軽さ(しかも数釣りができる)」が魅力なんだろーか?と勝手に思ってます。
ポケビッツのスペックは思わず二度見した
あ、そうだった。今回はインプレ回でした。
先述したハゼ釣りの「手軽さ」にブーストをかけるロッドを入手。
エイテックから2019年春発売の「ポケビッツ 509ML」。
は?仕舞寸24cm?
思わず二度見しちゃいました。いやするでしょ。
だって24cmだぜ?ペン型ロッドかよ!ってね。
※ペン型ロッドは↓のような文字通り「ペン型に収納できる竿」のことです。昔やっすいペン竿買ったら釣行初日にキャストで折れてげんなりした記憶があります。
僕は10本近くパックロッドを持っているのですが、仕舞寸50cmくらいがリュックに入れて持ち運べるギリギリのサイズだと思います。
ギチギチにリュックに詰めると破損の原因になるので、釣行時にはセミハードケースに入れて持ち運びしています。が、仕舞寸24cmとなるとリュック内のスペースも取りませんし、ポケビッツの名の通りポケットにも入るくらいのレングス。さらに、通勤バッグにも余裕で入るという離れ業。
つまり…リーマンアングラーのみなさま、朗報です。これなら平日帰宅前に家族に隠れてお忍び釣行が可能です。
出張先でもクライアントにバレずに釣りに向かう完全犯罪が成立。バッグからロッドが見つかっても「あ、これ自家製のライトセーバーなんで!」とか言い返せば釣りを知らない人なら「こんな身近にジェダイがいたのか」とご納得いただけそうです。
しかししかし、この子が本当に使える竿なのか?これが一番気になるところ。そこで検証を踏まえてハゼ釣りに行ってきました。
使い心地はどうなのか?
釣り場到着。今回は電車で手軽に行ける金沢八景「平潟湾」をチョイス。都内からもアクセスよし・ハゼの魚影が濃い・周辺にコンビニ多数、と三拍子そろった吉牛みたいな釣り場です。
ダイワのレガリスLT2500S-XHを付けてみると、その仕舞寸の短さが際立ちます。
地味にカラビナ付きのホルダーが移動時に嬉しいのもポイント。
持った瞬間最初に感じたのは「超軽い」。5フィートの短竿ということもありますが、振出の低価格帯の割にかなり頑張っているな、という印象を受けました。
仕掛けは銅突き3号を3mほどちょい投げ、エサは青イソメでやってみます。今年ハゼ釣ってないなーとか思いながら一投目。 船が停泊しているのでこのエリアで投げは厳禁。
キャスト。
「こつん・・・こつん・・・」
あ、石がちょっとあるなぁ。
「モゾモゾ、スッ・・・ズッズッ・・・」
あ、ここは泥底だな。
「・・・こつん・・・プルプルッ・・・グンッ」
おわ!
ポイントが良かったのか、一投目でハゼくんいらっしゃいませー。
ポケビッツの竿先にもきっちりとアタリが出てくれました。初めて竿を曲げたときは「ちょっとハゼには硬いかな?」と思っていましたが、積極的に掛けて釣りたい方ならこれくらいの硬さがちょうどいいかもしれません。
この後もハゼ釣りらしくアタリはやまず。
脈釣りのように底を小突いて引いてくるような釣りでも「仕掛けが石にあたった」「泥底を引っ張っている」などの情報は問題なく伝えてくれました。
グリップエンドが短いのは好みが分かれる?
仕舞寸24㎝を実現するため?グリップエンドまでの長さがめちゃくちゃ短いです。ハゼ釣りでは特に気になりませんでしたが、グリップを肘に当ててルアーをトゥイッチさせるような釣りでは要注意かと思います。
曲がりに違和感は感じない
曲がりが歪なのはモバイルロッドあるある。変な力のかかり方したらロッド破損の原因にもなりますし・・・。
その点ポケビッツの曲がりに特別違和感は感じませんでした。
振出竿はガイドがくるくると回ってストレスを感じる方も多いのではないでしょうか?(自分もその1人)
ですが、このロッドの場合、3時間の釣行中一度もガイドくるくる現象は発生せず。個人的にこれは大きなポイント。
ただし、並継竿に比べてガイドに糸がらみしやすいのはご愛敬。これは釣り人の注意・操作次第でどうにかなるかと。
それ以外の部分は際立って気にならず。ほぼノーストレスで釣りをすることが出来ました。
ラインナップからの選び方
ポケビッツシリーズには硬さと長さ違いで4商品がラインナップされています。(2019年9月時点)
①509L(約1.5m)
②509ML(約1.5m) → 今回使用した竿
③5510L(約1.65m)
④5510M (約1.65m)
他モデルを使用していないので何とも言えませんが、自分だったら用途は↓のようなかんじになるかと。
①509L → 近距離戦で5g未満の軽量ルアーをしっかり飛ばしたい時。渓流ミノーイングなんかで良さそう。
②509ML → 近距離戦でしっかりルアーや仕掛けを動かしたい時。(操作感重視)①と同じく自分なら渓流ミノーでしっかりルアーアクションを付けたいとき使用したい。
③5510L → ①よりもちょっと遠投が求められる時。トラウトの管理釣り場やバスのフィネスタックル、小型のアジ・メバルを狙ったライトソルトゲームで良さそう。小物釣りがベストマッチかな?
④5510ML → ②よりも遠投が求められるとき。シロキス狙いのちょい投げに良さそう。ボートで10号くらいのオモリを使用すると楽しそう。4モデル中で最も守備範囲が広いのでは?
↑ あくまで自分ならこう使うという意見なので流し見程度にご覧くださいね。
あと、カキ殻を引っかけた時に感じたのですが、パワーは期待しないほうがいいです。胴あたりが曲がっても中々持ち上げることができませんでした・・・。
30cm以上の中型魚を相手にする場合、かなり苦労すると思います。管釣りなどで40cmUPのニジマスを掛けた場合はドラグを緩めてちょっと時間をかけてやり取りしないとかなり不安です。メバルなんかでも30cm近くなると「こいつチヌかよ!」と思わんばかりのパワーを持っているので、根から一気に引っ剥すようなストロングスタイルの釣りには向いていないかと。おそらく5510MLでもパワーについては同じことが言えると思います。
釣果は・・・?
3時間だらだら釣りをしてみましたが、結果はマハゼが25匹とボーダーラインな釣果でした。ウマい方がやったらもっと掛けることが出来ると思います。自分は下手っぴなのでこのくらいがやっとです・・・。
色んな料理をしたかったのですが、体力も余っておらず全員天ぷらへと昇華。だらだらと釣りをした上に美味しいハゼ天が食べれるなんて・・・ゆとりフィッシング万歳。
インプレまとめ
色々と細かいところまで書いてしまいましたが、実売6,000~7,000円前後であることを考えると普通にコスパ良しだと思います。そして最大の特徴でもある仕舞寸はやはり使ってみると大きなアドバンテージに感じました。ただし同価格帯の他2ピースロッドよりチープさはあります。あくまで「仕舞寸に特化した遊び竿」であることは十分理解した上で購入したほうがいいかと。
なにより現場にリュック1つで行って、魚をチャチャッと釣って帰るのって必殺仕事人みたいでカッコよくないですか?釣行途中「都会で釣りやってる俺って実はイケてるアングラーなんじゃないか?」と錯覚してしまいました。
独断と偏見ですが、ポケビッツは下記のような人にオススメできると思います。
・いかにも「釣り人」という恰好をしたくない方
・リュック1つに荷物をまとめたい方
・比較的安いロッドが欲しいけど、性能面はそこまで妥協したくない方
モバイルロッドファンの皆さま、釣り初心者の皆さま、お子様・友人への貸し竿をお考えの皆さま、参考になればうれしいです~。
ではでは。
■タックルデータ
ロッド:トラギア ポケビッツ 509ML
リール:ダイワ レガリスLT2500S-XH
道糸:デュエル アーマード S 0.5号
仕掛け:銅突き仕掛け(針はキス針)
エサ:青イソメを短くカットしたやつ
2019.12.22
さすがに10号は重すぎるのでは…